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弊社リン酸化解析サービス、米国展開へ
当社CEO 堀本が、2024年12月4日から13日にかけて米国に出張し、弊社リン酸化サービスのプロモーションを行いました。4日から7日まで東海岸で、8日から12日まで西海岸で、それぞれプロモーションを行いました。
東海岸では、既に共同研究を開始している、Virginia Commonwealth UniversityのSteven Grant教授、Johns Hopkins UniversityのJoao Lima教授と打ち合わせを行いました。西海岸では、University of California, San Franciscoの眞鍋維志先生と会議の後、米国カリフォルニア州パームスプリングスで開催された国際会議「The Protein Phosphatases Conference 2024」(https://events.faseb.org/event/protein-phosphatases/home)に参加し、ポスター発表を行いました。 尚、本プロモーションは、キヤノンバージニア社(https://www.cvi.canon.com/internet/portal/cvi/home)の招待を受け、行われました。
【弊社リン酸化解析サービスとその改良】
リン酸化解析システム、Phospho-Totum(特許第6884389号)、は、細胞中リン酸化状態の網羅的計測とデータ解析がシームレスに一体化された世界初のシステムです。ガラスプレート(アレイ)上にスポットされた1,471種のタンパク質(基質)について、細胞もしくは組織の破砕液(ライゼイト)中のキナーゼによるリン酸化度を一度の実験で計測します。さらに、それらの計測値から、パスウェイの活性化度、キナーゼの活性化度、また薬剤候補投与ライゼイトの場合標的キナーゼを、独自数理解析手法によって推定します。
通常「リン酸化計測/解析」という言葉から想起される、予め想定された基質の残基ごとの計測/解析とは異なり、本システムは、タンパク質全体のリン酸化度を計測し、キナーゼの活性化を標的タンパク質やパスウェイのレベルで推定します。従って、過去の知識や研究者の思い込みに捕らわれることなく、計測データから想定された疾患機序や標的ターゲットが最適であるのかを推定することに役立ちます。
2024年度、従来のチロシンキナーゼのみによるリン酸化度の計測/解析から、セリン/スレオニンキナーゼによるリン酸化度の計測/解析も可能なシステムに改良し、より網羅的な解析が可能になりました。
【The Protein Phosphatases Conferenceとは】
The Protein Phosphatases Conference とは、約35年にわたり、プロテインホスファターゼの役割を探究し、その研究成果を共有する場として開催されている北米最大規模のプロテインホスファターゼに関する国際学会です。プロテインホスファターゼは細胞生物学のほぼすべての領域に関与しており、特定のシグナル伝達経路の複雑性が解明される中で、その重要な調節機能が明らかにされています。特に、新たな疾患治療のターゲットとして期待されています。
【本件に関するお問い合わせ先 】
ソシウム株式会社
東京都江東区青海2-4-7
産業技術総合研究所 臨海副都心センター
バイオ・IT融合研究棟5階、6階、7階
https://socium.co.jp/ja/
E-mail:contact@socium.co.jp